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探索シリーズ

このページでは、レポーター『甕山雫子』が京屋酒造や焼酎に関することを取材し、京屋酒造の焼酎へのこだわりと旨さの秘密に迫ります。
皆様も京屋酒造や焼酎に縁のある場所に訪れた気分になって読んでいただければ幸いです。随時更新致しますのでお楽しみに。


芋畑



前回の訪問から8ヶ月経った3月初旬。久しぶりに京屋酒造さんを訪れました。あいにくの小雨模様でしたが、しっとりと濡れた飫肥杉が美しい碧色で私達を出迎えてくれました。到着早々、焼酎造りには欠かせない原料である芋の苗の植え替えが始まっていると伺い、社員の皆さんへのご挨拶もそこそこに酒谷の芋畑へと向かいました。

一面に広がる畑の一角に唯一ビニールハウスがあり、そこが現在植え替え作業が行われている京屋酒造さんの芋畑だと教えられました。従業員さんの案内で、早速ビニールハウスの中に足を踏み入れると、外気の肌寒さとは打って変わって心地よい温度が広がり、その中に小さなビニールシートに覆われた畝が幾つも並んでいました。その中が気になって少し覗いてみると小さな芋の苗が行儀良く整列する姿を見ることができました。

さて、ここで少し質問です。さつま芋はどのように育てるかご存知ですか。種を蒔く?いえいえ違います。じゃがいも同様種芋を土に植える?うーん、おしいのですが微妙に違うのです。正解は、種芋から伸びた苗を摘み取り、挿し苗により育てていくのです。えっ?ご存知でしたか。これは失礼致しました。

本題に戻り・・・作業をされていた方の手を止めないようにと細心の注意を払いながら写真を撮っていたところ、「今、成長した種芋のツル苗を摘み取る作業をしてるところなんです。適当に摘んでいるように見えるでしょうが、1つ1つ手に取って確かめ、状態のいいものだけを選別してるんですよ」と人なつっこい笑顔で話して下さいました。またどの従業員さんも、芋の苗を我が子のように大切に扱っていらっしゃる姿がとても印象的でした。なるほど、京屋酒造さんが原料にとことんこだわっていらっしゃるのがよく分かりました。

これらの作業を幾度となく繰り返し、秋には愛情たっぷりに育てられた立派な「紅寿」の収穫に至るのです。9月の芋掘りが今からとても楽しみです。しかし、そこに至るまでにはまだまだたくさんの方達の手間ひまが掛けられるのだと思うと、これからは焼酎をいただく時は居住まいを正さなくてはという気持ちになりました。



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