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京屋酒造さんでは特別な方法で試験的に米を栽培しています。この『特別な方法』で栽培している様子を撮影しに、京屋酒造さんの許可を特別にいただき水田に向かいました。
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「グエッ、クエッ、クエッ」
周囲の静かな水田…の隣で騒がしい鳴き声が響く一角が…。そうです、京屋酒造さんの水田です。農薬は使わない替わりに合鴨を数匹を水田に放し、雑草を食べさせているのです。また合鴨の排泄物はそのまま肥料となります。先ほどの騒がしい鳴き声は、もちろん合鴨のものです。さてこの合鴨ですが、ちゃんと泳ぎまで教えてあげなければいけません。はじめの日は何時間、次の日は少し長く…というふうにして少しづつ水に慣れさせて、 徐々に泳げるようにするそうです。また合鴨は群れで行動するので、1羽だけよく馴らしておくと扱いやすくなります。
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この合鴨達ですが、恥ずかしがりやなのでしょうか、私達が近づくと水田の真ん中のほうへ「クエックエッ」と逃げてしまいます。もう7月ですから丈の高くなった稲の合間にようやく見えるといった状態です。じっと見てみると、下を向いて何やらモグモグと食べているようなので、「雑草を食べているんだな」と関心していると、突然ニュッと顔を上げて、お米をパクッ。
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水田より戻ってから 合鴨の様子を「合鴨が仕事をさぼってお米をたべていましたよ。」と京屋酒造の社長さんに話しますと、「はっはっは、もう上げる時期なんだけどねぇ。でも今年のカモはよく働いたほう。」とのこと。
本来は稲が実る頃は、合鴨は水田から上げてしまうそうです。私達のうかがった時機はちょうどお米がなりかけの時期だったようです。そうそう、この田んぼの上にネットが張ってあるのですが、何のためでしょうか。実はこれは合鴨が逃げないためではなく、カラスに食べられてしまわないように張ってあるのです。 「美味しい米を育てるには、まず合鴨から…」 手間暇を惜しまない京屋酒造さんの心意気を感じました。
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後日談――――
さて、取材から戻って一週間位たったある日、よくご注文する方はご存知かもしれませんが、メールで発送日等をご連絡している吉田さんから、メールで合鴨のその後が…。
「この前、合鴨達を田んぼから出したんですが、一羽逃げましてすぐ近くの川で独り寂しく泳いでいます。他の合鴨達はもらわれていった為、一羽だけ残ってしまいいつも「グゥワーグゥワー」と寂しく(?)鳴いております。それでは・・・・ 」(吉田)
宮崎はもうそろそろ台風の季節ですが…合鴨の行く末が少し気になります。
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